0910Tankyu
学校と企業が交わる現場から考える「探究できる組織」とは
なぜ、真面目で優秀な組織から、新しい挑戦が生まれないのか?

「うちの社員は真面目なんですが、逆に慎重すぎるところがあって……」
「我が社は、決められたことをキッチリやり切る優秀な社員が多いんですが、新しいことを始めるのが苦手で……」
「もう少し主体的に行動できる社員を育てたい」
上記のようなお話を組織の悩みとして聞くことが多くあります。

 私たちは、その原因が社員の能力や意欲ではなく、機会の不足にあると考えています。教育の効果は「有能化(できるようになる)」「社会化(組織に馴染む)」「主体化(自分は何をしたいのかを見出す)」の3つに整理されます。組織の中には、有能化と社会化の機会は研修として数多くあります。一方で、役割を離れて「自分はこの会社で何をしたいのか」を問い直す主体化の機会は、ほとんどありません。だから「主体的に動いてほしい」と伝えても、社員は動き出しません。

 この主体化を促す営みを、私たちは「探究」と呼んでいます。一方、組織の中で、ただ「探究」を推進するには難しさがあります。「探究しなさい」と会社に迫られた時点で、それは与えられた役割をこなす行為に変わってしまうからです。必要なのは、社員が「探究」してしまう環境を整えることです。

 その環境づくりのヒントが、実は、中高生の探究学習の現場にあるのではないかと思っています。今回共催する「教育と探求社」が展開する授業現場では、中高生が企業から出されたミッション(課題)に本気で向き合います。教室に足を運んだ企業の社員は、中高生から率直な問いを受け、自分の仕事の意味を考え直しはじめます。中高生の本気の探究に触発され、社員の主体化が促されています。

 本ウェビナーでは、中高生が探究する環境のつくり方を起点に、「本気で探究する環境づくりは、企業組織にも拡張できるのか」をメインの問いとしてお話しします。

当日は、以下のような内容をお話しする予定です。

  • なぜ組織に「探究」が必要なのか
    固まってしまった組織を耕すうえで、なぜ主体化=探究の機会が鍵になるのかを問題提起します
  • 中高生が本気で探究する環境は、どう設計されているのか
    (教育と探求社・福島創太)
    中高生が本気になる瞬間に何が起きているのか、その場をどのような設計で成り立たせているのかを話します
  • 学校現場での体験が、社内にもたらしたもの
    (富士製薬工業・宇治浩氏)
    社員とともに学校へ足を運び、中高生から率直な問いを受けた経験から、社員にどんな変化があり、社内にどんなチャレンジが生まれつつあるのかを話していただきます。大きな変革ではなく、小さなチャレンジが生まれはじめた段階の話です
  • 「探究」を、組織にどう埋め込むか
    (MIMIGURI・大野将輝・田島一生)
    非日常の体験で生まれた熱量を、日常の業務にどうつなぐか。「ハレとケの接続」という考え方と、実際のプロジェクトでの試行錯誤を、うまくいかなかった例も含めて話します
  • ディスカッション
    企業組織の中でも、個人の熱量や探究を活かした組織づくりはできるのか。登壇者全員で深めます

また、参加後には、次の3つを持ち帰っていただけます。

  1. 原因のとらえ方:挑戦が生まれないのは、人の問題ではなく機会が少ないから
  2. 他社の実例:社員を中高生の探究の現場に送り出した企業で、実際に起きた変化
  3. 明日からの打ち手:探究が生まれる環境をつくる方法と、どれから始めるかの目安

 何が効果的かは会社によって人によって違います。その背景にも触れながら、真面目に成果を出してきた土台を活かしながら、次に何ができるかを一緒に考える時間にしたいと思います。

こんな方におすすめです

  • 真面目で優秀な社員が多いのに、新しい挑戦や変化が生まれにくいと感じている経営者・経営企画・事業責任者の方
    「主体性を発揮してほしい」と伝えるほど、かえって"それらしい振る舞い"が増えている気がする人事・組織開発担当の方

  • 研修や制度は整えてきたのに、社員が"自分ごと"として動き出す手応えを得られていない人材開発・育成担当の方

  • 中高生の探究の現場で大人に何が起きているのかを知り、自社の人と組織づくりのヒントを得たい方

開催概要

学校と企業が交わる現場から考える「探究できる組織」とは
なぜ、真面目で優秀な組織から、新しい挑戦が生まれないのか?

  • 日時:2026年9月10日(木)18:00〜19:30 
  • 形式:オンライン(Zoomウェビナー)
  • 参加費:無料
  • 主催:
    • 株式会社教育と探求社
    • 株式会社MIMIGURI
  • 登壇:
    • ゲスト:宇治 浩氏(富士製薬工業株式会社 執行役員 経営管理部長)
    • 福島 創太(株式会社教育と探求社 開発部 本部長)
    • 大野 将輝(株式会社MIMIGURI プロジェクトマネージャー)
    • 田島 一生(株式会社MIMIGURI プロジェクトマネージャー)
登壇者紹介

【ゲスト】宇治 浩氏
富士製薬工業株式会社 執行役員 経営管理部長

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2005年入社。経理財務部門を経て現職。人材育成と組織開発を担当し、人事制度改定、幹部社員育成、次世代管理職研修を推進している。社員一人ひとりの主体性を引き出す組織づくりをテーマに、徳目浸透や中期経営計画の実行にも取り組む。
https://www.fujipharma.jp/

福島 創太
株式会社教育と探求社 開発部 本部長

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1988年生まれ。早稲田大学法学部卒業後、株式会社リクルートに入社、転職支援にかかわるサービスの企画開発に従事。退社後、東京大学大学院教育学研究科比較教育社会学コースに入学し、若者のキャリアついて研究、修了。現在は株式会社教育と探求社にて教材開発責任者を務め、中高生向けの探究プログラム(クエストエデュケーション)や社会人向け研修の開発に取り組む。また一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブにて、教員研修の開発、ファシリテーション、事業企画に従事しつつ、デジタル庁にて教育のデジタル化等についても検討。加えて昨年度は法政大学、今年度は桜美林大学にてキャリア教育やワークショップデザイン等に関する講義を担当。今年度より東京大学大学院教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター特任研究員として、探究学習の検討、推進にも従事。著書に『学びをつくる問いと対話のデザイン―探究・研修・大人の学び』(学文社)、『ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか?――キャリア思考と自己責任の罠』(ちくま新書)。共著に『この先を生む人--「ティーチャーズ・イニシアティブ」の記録』(一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ)。

大野 将輝
株式会社MIMIGURI プロジェクトマネージャー

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横浜国立大学教育人間科学部卒、グロービス経営大学院修了(経営学修士)。 新卒でエンタメ小売を展開する企画会社のグループ人事を担当後、学校法人グロービス経営大学院にてマーケティングや新規プログラム企画などを担当。 2015年から教育と探求社に参画し、法人向け事業開発、学校向け事業統括を経て、執行役員(人事、広報、マーケティング、経営管理管掌)。 その後、UXコンサルティング会社の事業開発マネジャーを経て、パナソニックホールディングスにて運営するコラボレーションスペースを活用した、グループ全体の組織開発に従事。 2024年よりMIMIGURIに参画し、大企業からメガベンチャー、公立学校などの組織開発プロジェクトを担当。

田島 一生
株式会社MIMIGURI ディレクター / プロジェクトマネージャー

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デザイナーとしてキャリアをスタート後、博報堂にてアカウントエグゼクティブとしてエンタープライズ企業の統合プロモーションを多数担当。2017年よりMIMIGURIの前身となるDONGURIに参画。ブランディングなどのクリエイティブ領域に軸足を置きつつ、その開発プロセス自体を通じて組織の関係性を変容させ、当事者性を育むプロセスデザインを探究している。現在はスタートアップから教育機関まで、業種問わず文化開発やブランド開発に伴走中。


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